
そもそも幌延とトナカイの関わりはこの観光牧場から始まったのではなく、岐阜県出身の脱サラした方がフィンランドでトナカイの飼育実習をし、北海道での飼育適地を探し、町内の有志と会社を設立して輸入したのが最初です。
その目的は家畜としての利用であり、肉(食用)やツノ、革の生産販売のための飼育でした。それが平成元年のことで、同3年には173頭のトナカイがまちにやってくることに…。
翌年以降はトナカイが順調に増え続け、珍しいこともあって報道でも取り上げられ、ニュースや噂を聞きつけ観光目当てに訪れる人が後を絶ちませんでした。
しかし、その頃のトナカイは家畜として飼育され、決してまちの観光産業の振興を目的としたものではありませんでした。そこで平成7年に幌延町が観光客の期待に応えるため50頭を購入しました。場所は現在地ではなく、JR宗谷本線沿いの市街隣接地でしたが、見学者が増えてきたため、手狭になってきました。
そのため平成11年12月25日のクリスマスに、市街地から約4キロ離れたこの北欧風の場所で、リニューアルオープンしました。それが、「ほろのべトナカイ観光牧場」です。


トナカイは寒冷地に生息する動物であることから、2025年は猛暑、また、天敵であるアブの大量発生等により体力が著しく低下し、元気がない状態が続いていました。
体力と健康維持のため、夏の間は食事時間を除き畜舎で生活して体力の回復に努ることで乗り切り、無事、秋の繁殖期を迎えることができましたので、元気に牧区を駆け回る姿をぜひ見に来てください。







